On the Street Corner of Ubiquitous Computingの
検索エンジンからの自由というエントリーより。
ユーザビリティの専門家であるJacob Nielsenが Webを食い物にする検索エンジン という挑発的な記事を書いている。 一瞬逆ギレみたいだが、 Adwordsのような広告モデルがWeb商売の儲けを根こそぎ持っていってしまうことが気にいらないということらしい。
私も同様に、現在のWEBの世界はコンテンツアグリゲーターへの富の分配が、多すぎるように考えています。増井氏は
様々なニュースソースをまとめて表示してくれるGoogle Newsは便利ではあるが、 新聞社が苦労して記事を書いて編集したものに対し、 その結果を並べて表示するサービスが最も人気があるというのであれば 記者はやってられないと感じるだろう。 メーカーが一銭も儲からないのに問屋だけ儲けているようなものである。
と仰っていますが、私はマンガ雑誌がマンガ家には原稿料を支払わずに、儲けているような印象を持っています。マンガ家への報酬は漫画の一部に載せている広告料のうちいくらかだけです。
現在のような広告だけが主な収益につながるような環境は、まとまったよいオリジナルコンテンツが次々と生まれる環境とは言えません。そのあたりは、
濃いコンテンツは広告のクリック率を下げる?
オレのアイ � GoogleAdsenseの最適化に思うこと
などに触れられています。
コンテンツそのものの独自性や創造性などというものは、広告効果を高めるとはいい難いと思います。例えば、スターウォーズに広告を挟んでも、観客たちは主人公たちの冒険に夢中で、広告は無視されるか、よくて邪魔者扱いされるだけでしょう。
こういう環境は、コンテンツ製作者にとっても消費者にとっても、幸せな環境とは言えません。この環境を打破する鍵は、コンテンツへの直接課金以外にないでしょう。
PDFの有料配布から、書籍の出版までスケールさせる:Goodpic.
37 Signals がPDFオンリーで発行した書籍(私は読んでいませんが)が、1ヶ月間で5750ライセンス売れて、$120,000ぐらいの売り上げになったそう。 10%にあたる530ライセンスは、10コピー・ライセンスなので、累計では10000コピー以上になるらしい。
など、コンテンツへの直接課金で十分な収益をあげることができる、という良い例です。
このPDFブックは$19で10000部ほど売れたということですが、これは2000円の本を10000部売ったのとは訳が違います。コンテンツ製作者としては、2000円の本を出版して10万部売ったに等しいのです。
なぜなら、PDFブックでは、コンテンツ製作者が売上げの大半を利益として自分のものにできますが、実際の本を出版した場合、コンテンツ製作者は売上げの10%を印税として受け取ることしかできないからです。
こういった例こそ、インターネットによる個人のエンパワーメントとして、もっと注目していくべきだと私は考えています。
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